SONY ICF-2001 「Voice of JAPAN」

ナショナルとBCLラジオで競い合っていたSONY、その自信作とも言えるのがこのICF-2001です。
それまでの同調ダイアルをクルクル回してチューニングするラジオから、周波数をテンキーでダイレクトに
打ち込めば瞬時に目的の放送局が聞ける様に。ダイアル回すラジオが一気に旧型に。
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このテンキーをポチポチ押せばOK、ラジオを聞くのにもう煩わしい操作は必要ないですよ~ これが最初は
「おお!かっこええやん!」と思った訳ですね。ペットネームもスカイセンサーからボイス オブ ジャパンに。
型番の2001というのも相まって新しいラジオの時代を感じた訳です。
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高音、低音、音量調整はスライド式。古いしガリガリと鳴っちゃいますが(笑)外部アンテナ端子装備。
また3段階の感度調整とスキャン時の停止キャンセルスイッチも有ります。同時期に発売されたアンテナ
AN-1と一緒に広告されており、多くの方が同時購入されたのではないでしょうか?AN-1は現在では
AN-12という商品名で現存、但しプリアンプの外部電源端子極性がAN-1と逆になってます。
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反対側の側面には外部電源端子やイヤホン、レコーダー接続端子等が有ります。
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コンピューター制御のPLL式受信機、しかもメモリーも6局、スキャンも有る!これも今までのラジオでは
有り得なかった装備です。最新式だ~と(笑)笑う事無かれ、6局メモリーでも画期的だったんですから。
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裏面はスタンドが内蔵されており受信時にラジオを斜めに置けるので便利。電源はコンピューター用の
単三2本、ラジオ駆動用の単一3本となっております。で、電池は馬鹿食い。ACアダプターでの使用が
お勧めですね。それとこのコンピューター用の単三電池をゴソゴソするとFM受信周波数帯が増える事は
皆さん知ってますよね。
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とにかく画期的なラジオ、これからのBCLラジオはこうなるんだ!と思ったのですが・・・喜んでいたのは
最初だけ。同調ダイアルが無いと何か物足りない気分に。既知の放送局だけじゃなく未知の電波を探すのは
やはりダイアルをグルグル回すのが操作性にも優れ、何よりもラジオを操っている感覚が心地よい。
確かにこの2001でもマニュアルボタンを押せば周波数を上下させられますが求めている感触は違う。
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それでも新しい時代のラジオとして記憶に残る機種だと思います。感度は今時の中華ラジオに負けるし
電池は大食い、スライド式ボリュームがガリガリ、肝心のテンキーは接触不良気味。今更買い求めるのは
お勧めしませんが・・。