ソニー ICB-870(T)/880(T)

ソニーの合法CB機「ROGER」シリーズ中で8chハンディ機として出ていたのが870と880です。
実機はもう手放してしまったので、殆ど同じ仕様の870Tと880T(技術適合仕様)の写真にてレポート。
 
まずは870ですが水晶制御のオーソドックスなCB無線機。凡そ必要な装備は全て付いていて、これ1台
有ればどんな運用スタイルでも対応出来そう・・・・なんて大げさに書くほどの事では無いのですが(笑)
価格は29,800円、8ch機としては安価な方でした。その代わりスピーカー周りの部分がプラ製なので
耳を当てると冷たいし固い。これ、カタログじゃ分からないし買ってからアレレ?と思われた方が居るかも?
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ソニーのハンディ機の特徴である角度を可変して固定出来るアンテナも装備。ナショナルのハンディ機は
本体から真っ直ぐアンテナを伸ばすだけしか出来ないのですが、ソニーはハンディ機でも使い方次第で
ポータブル機のように設置出来るのがFBです。
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しかもそのアンテナに一工夫。収納して畳むと電源スイッチを押し下げる(OFFになる)機能付きです。
メーカーはパワープロテクターと称してますが、コレなかなか良いアイデアですね。アンテナの基部には
アンテナ角度ロックレバーが付いてますから、畳んでロックすれば電源スイッチもロックされる訳です。
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メーターも大型で信号強度、変調度合、電池残量をチェック出来ます。入感信号に対する針の振れは
軽い方、指針も見やすく使いやすいと言えます。
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880ですがコチラは前にレポートした790と同様PLLシンセサイザー制御のハンディ機。外装の色が
明るいシルバー、青色の操作部、そして870と同じ赤色のパワープロテクター。少々派手目の外観。
価格は36,800円とハンディ機としては高い。スピーカー周辺はソフトパッドとなっており耳を当てて
受信する場合は使いやすい仕様。
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目立つ機能としてはCBハンディ機唯一の装備といえるスキャン機能。スキャン自体がそもそも無用な
装備ですが、スキャンボタンを押すとchが7セグLEDで表示される為に夜間運用時に重宝します。
マニュアルでch操作する時は360度ロータリースイッチでグルグル回せる為に1から8chへの移動も
素早く行えます。スケルチとボリュームツマミの間にもLEDが有りますが、これはスケルチオープンで
点灯、スケルチを効かせると消灯。要らない装備だよな。
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他にもPサインというこれまた使えない機能が。電源やSP/MICのジャックカバーを開けるとその機能
切替スイッチが見えます。ONにすると相手局の送信が終了した時に「ピッ」と鳴るというもの。話だけ
聞いていると別に有っても良い機能に思えますが、実際の運用では違法の横被りでピッ、ピッと鳴って
大変鬱陶しい。電池の消耗も早くなるしOFFにしておくのが正解です。
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今回レポートした870と880ですが中古機の入手となると、どちらかと言えばお勧めは880かな。
870は結構ボケた個体が多いような気がします。880は790同様に生きている個体が多いような?
但し880(790も)はEs運用時にアマチュアの電信が被ってくる事が有ります。受信部の仕様なので
仕方ないのですが、8chで激しく聞こえ出すので地域によっては使い辛いかも。
 
電池の減りも880の方が早め、シルバー部の塗装が弱く直ぐ剥げちゃうという弱点は有るけれども
当局はハンディ機の主力として気に入ってます。送受信もFBだし変調も結構深めで良く届く感じ。
広告はラジオの製作1982年8月号のもの。ソニーさん、気合が入ってます(笑)
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この年のSVでは0から9エリアにソニーからCB無線運用移動隊が出て盛り上がりました。これに
合わせてソニートランシーバー購入者の先着1000名に記念特製コールサインプレートが貰える
キャンペーンも。1000名・・・今、現在のCBer合わせても届かない数字だよなぁ。
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