何が楽しいって・・・・

よく嫁や知り合い等に言われる事。

「無線で誰と喋ってるの?」

当局:「知らないようで知っている間柄の人と喋ってるんだよ」

「何を話しているの?よく知らない人なんでしょ?」

当局:「そりゃお前、RSレポートだとか天気だとかだなぁ・・」

「ふ~ん、そんなん楽しいの?」

当局「・・・・・・・」

と、無線の趣味が無い人から見たら本当に何が楽しくてやってるんだか??と思われても仕方ない。
どの趣味でもそういう側面が有るのだけど、無線趣味に関しては相手さんが居ないと何も面白く無い!

誰か他人さんと喋って初めて成立する趣味、特にCB無線や特小は、無線機そのものを自作したり
アンテナを設置したり・・・そういった事が出来ない。唯一これを楽しむのはQSOしてこそ。

じゃ、単にQSOしたら楽しいのであればアマ無線で簡単にやれば?となるのだが、CB無線や特小を
好きな方って条件的に厳しい制約が有る中で難しいQSOを成功させて喜びたいというスタンスのハズ。

即ちその楽しさの根源は「制約の有る無線機で行う条件的に厳しいQSO」だろう。自分も相手も
こんな玩具に毛の生えたような無線機でコミュニケーションが取れる!あ~なんて楽しいんだろう!

CB無線には更にEsQSOというオマケも付いてくる。「制約の有る無線機」による遠距離QSOは
これまた格別の喜びを味わえる。しかもその成否のカギは自然が握っていて、本人の努力だけでは
上手く出来ない事の方が多い。だから少しでも困難な自然条件に立ち向かう為にはインターネットの
掲示板やEsの発生状況を知らせるサイトを利用する訳です。

そんなものに頼ってCB無線やるのは邪道だ!と思われる方も居られるかもしれません。確かに昔は
そんなモノ無かったし、全くの偶然でのEsQSOを楽しんでいましたから。それはそれで楽しいけど
やっぱりボウズの可能性が高い。余程のM体質じゃない限りお勧めできないなぁ。

でも当局は思う訳です。例えば山登り。大昔の装備で苦労して登った人と、最新の装備で登った人
どちらも山頂に立てば達成感は同じ様に味わえるハズ。大昔の装備では気象レーダーも無く、服や靴も
性能の悪いものだから、当然の事ながら自然現象によって登頂を諦める事も有るかもしれない。だけど
最新の装備ならばリスクを事前に察知し回避する事により、登頂できる可能性は飛躍的に高まる。
そこに有るのは自分の足で登りきった達成感ですよね。やはり登る以上は山頂に行きたい。
そんな最新の装備で登っても面白くない!という方は少ないと思う。

CB無線(特小も同じですが)は「無線機そのものに付く制約」が有るのにも関わらず遠くの局長と
QSOする事が満足感に繋がる面があり、その為には最新の装備を(携帯やらPCなど)使って
より確率を高める事は恥ずべき事でもないし、むしろ積極的に利用すべきじゃないかな?と。
無線する以上は相手局とQSOできなきゃ面白くないもの。

この無線の楽しさって何だ?と聞かれたら「制約=レギュレーション」が有る中でのQSOという事に
尽きると思う。もちろん各局さんの無線機のコンディションは多少の差は有るでしょうけど微々たる
ものだし。(俺は数w焚いているぜ!なんて人は楽しさ半減だと思う)多分みんな向いている方向
ベクトルは同じだよ。内臓ロッドアンテナとか500mW・付属アンテナとか10mWという言葉に
魅入られてるハズ。

だから新局さんは特に掲示板やイオノサイトをチェックして「制約付き無線機」によるQSOを
ドンドンと楽しんで欲しい。ホント、楽しいんだって!ウソじゃないよ。